巻き込み型強迫性障害について(重要)
巻き込み型強迫性障害とは?
強迫性障害によくあるもの巻き込み型強迫性障害と呼ばれるものがあります。巻き込み型強迫性障害とは当事者の強迫観念を周囲の人たち(多くは家族)を巻き込んで苦しめてしまうというものです。
この巻き込み型の強迫性障害は軽症だと沖仁宏先生のお話で私は理解しました。
というのも巻き込み型の人は少なくとも家族や周囲の人間に自分には強迫性障害があるということを良しきにせよ悪しきにせよ、告白(カミングアウト)することができています。本当に重症の強迫性障害の人はまず第一に、自分のこのOCDを周囲の人間にカミングアウトする勇気すらないものなのです。過去の私もそうでした。そのような理由から過去の私は巻き込み型の強迫性障害ではなく、さらに重度の強迫性障害だったのだと今現在振り返ることができます。家族に暴言や暴力を振るう強迫性障害は比較的軽症であるということができるのです。
家族の方も巻き込みに疲れ果ててしまうかもしれません。
巻き込み型の強迫性障害のあるケース
実際に沖先生のクライアントの方に巻き込み型の強迫性障害の息子さんに悩んでいるという親御さんからの個人指導の申し込みがあったことがあるそうです。その過程では、息子が暴力を振るい、親を家から追い出し、ドアを施錠してしまい、困り果てた親御さんは警察を呼んで家に入れてもらったそうです。このように、巻き込み型の強迫性障害は周囲の人間を振り回し、直接危害を与えていく傾向が強いです。
その親御さんは最終的に息子さんと別居することで問題は収束しひと段落ついたそうです。
これは私が沖先生から伺った一例にすぎませんが、
強迫性障害の種類にも色々あるわけです。これは背が高い人低い人、男性、女性があるのと同じような話だと思われます。
巻き込み型の強迫性障害への接し方
当事者の言いなりになってはいけません。
人間も犬と同じで、自分より弱いと感じた存在に高飛車に強く出ます。
ですので、日ごろから当事者のいうことを何でも聞くような態度は正直いただけません。
ダメなものはダメと強く主張しましょう。
もし、収集の負えない状態に陥っているのならば警察に証拠(ICレコーダーなどで音声を録音する)を確保したうえで、連絡するなどするとよいでしょう。証拠がないと警察は動きませんので証拠の確保は重要です。