強迫性障害からの復活⤴

僕の強迫性障害からの復活の体験録などについて詳しく書きます。

強迫性障害の克服には周囲の理解が必要

 強迫性障害の克服には周囲の理解が必要です。強迫性障害に限らず一人の人間が孤立した状態にあるというのは克服の過程上、好ましいことではありません。社会的に孤立すると、オキシトシンという強迫性障害の人で欠乏しているホルモンがさらに低下するそうです。オキシトシンは人間の精神の安定性に関わっているといわれており、このオキシトシンレベルが社会的な孤立によってさらに拍車がかかったように低下するのだそうです。

これが強迫性障害の克服に周囲の理解が必要な理由の一つです。心の病気になった家族がいる場合、家族それから友人、恋人、婚約者などの周囲の人間はその病気について調べ、適切な対処をしないといけません。

ただ闇雲に、心が弱いから強迫性障害になっただとか、根性が足りないからだどといって責めるだけでは片手落ちであるどころか、むしろ有害です。当時の僕なんていうのも周囲の理解があってからこその、この強迫性障害寛解できたのだと思っています。周囲の理解なしでは今頃、ひきこもりか二ートにでもなっていたかと素直な実感として感じています。

強迫性障害の治療にエビデンスはそもそもあるのか?

現在の強迫性障害治療の多くにそもそも正確なエビデンスはほぼないといわれています。これは医療、科学の分野で起きがちなのですが、結構、論文の捏造いわゆる結果ありきにスポンサーに書かされて飯を食っているような学者は少なくないのです。こんなことをいえば誰もかれもをも信用できなくなるかもしれませんが、事実なので言っておきたいと思います。たとえば、ハーバード大でこうだとわかっただとかケンブリッジ大でこういう結果がでただ、いやはや今度はオックスフォード大学とか、行ってみても、それらのスポンサー(深い意味での)は同じなのです。したがいまして、必ず腰ぎんちゃくの学者先生というものが存在し、というかほとんどそういう風に教育されてしまっているわけで、そのような通常の教育を受けると、このような強迫性障害に対しても有効な治療法を閃くことはまずなくなってしまうというわけです。世の中いかに信用できないかどうかは、たとえばコレステロール悪玉説が主説であった医療業界が近年、とうとうコレステロール善玉説を解き始めたことがその好例になるというわけでしょう。こんなことが続いている限り真の医療であり科学というものは表に出てくるということは決してないでしょう。

強迫性障害になる人は頭がいい

強迫性障害になる人は頭がいいということは、この強迫性障害に限らずに古くから知られています。強迫性障害になるということは思考力が非常に高い、いわゆる思考するのが得意な人だということです。思考が苦手で行動先にありきのような人の場合、そもそもこだわり自体が少ないため、強迫観念にとらわれたりすることはまず少ないということなのです。これは職人芸ひとつとってみても同じ話だとおもいます。職人は職人気質(一つのモノにこだわる完璧主義)であるから職人なのであって、もしもこの職人が移り気な社交的性格であれば、職人芸は成立しないのです。このように、強迫性障害的なこだわり、潔癖性、または完全主義というものは必ずしもマイナス方向に働くものではないということなのです。強迫性障害で苦しんでいる方はこのような事実を見つめ、自らの生活を改めなおしてください。強迫観念の対象を自分人生を無駄にするマイナス方向のものにではなく、プラス方向のものにできる限り向けるようにすると良いのです。そうすると、人生を、はつらつイキイキと生きられるようになる日も必ず訪れます。結局、強迫性障害になるような人は、もともと頭がいいわけですから。

強迫観念の扱い方と周囲の理解

強迫観念の扱い方についてですが、強迫観念はあるのが普通だと認識することが大切です。しかしながら、強迫性障害で悩む方の場合、この強迫観念が異常というほど強まってしまっていてその結果、洗浄を繰り返すだとか、風呂に入れないだとか様々な強迫行為に捉われ続けることになるのです。それで1日24時間をずっと強迫行為に捉われた生活になってしまうことも非常に多いと言われています。結果的に、こういう人は自分の時間が存在せず、地獄のような日々を強制的に送ることになってしまうというわけです。哀しいかな、このレベルまで行くと、社会の常識的から見ると、甘えているだとか、精神を鍛えなおせだとか言われてしまい、他人から一切理解されない場合が多いです。このギャップを埋めることが強迫性障害の治療をスムーズに勧めるのに大切なことだと思います。それは、とりもなおさず、強迫性障害当事者の周りの人間が理解を示すことです。これがないと当事者が再起をいくら図ろうと意気込んでも、心が折れてしまいやすくなるのです。強迫性障害を無事に治し、幸せな人生を歩むにしても、周りの人間のサポートというものがどうしても大切になってくるというわけです。
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/263.html

巻き込み型強迫性障害について(重要)

巻き込み型強迫性障害とは?


強迫性障害によくあるもの巻き込み型強迫性障害と呼ばれるものがあります。巻き込み型強迫性障害とは当事者の強迫観念を周囲の人たち(多くは家族)を巻き込んで苦しめてしまうというものです。
この巻き込み型の強迫性障害は軽症だと沖仁宏先生のお話で私は理解しました。

というのも巻き込み型の人は少なくとも家族や周囲の人間に自分には強迫性障害があるということを良しきにせよ悪しきにせよ、告白(カミングアウト)することができています。本当に重症の強迫性障害の人はまず第一に、自分のこのOCDを周囲の人間にカミングアウトする勇気すらないものなのです。過去の私もそうでした。そのような理由から過去の私は巻き込み型の強迫性障害ではなく、さらに重度の強迫性障害だったのだと今現在振り返ることができます。家族に暴言や暴力を振るう強迫性障害は比較的軽症であるということができるのです。
家族の方も巻き込みに疲れ果ててしまうかもしれません。

巻き込み型の強迫性障害のあるケース

実際に沖先生のクライアントの方に巻き込み型の強迫性障害の息子さんに悩んでいるという親御さんからの個人指導の申し込みがあったことがあるそうです。その過程では、息子が暴力を振るい、親を家から追い出し、ドアを施錠してしまい、困り果てた親御さんは警察を呼んで家に入れてもらったそうです。このように、巻き込み型の強迫性障害は周囲の人間を振り回し、直接危害を与えていく傾向が強いです。
その親御さんは最終的に息子さんと別居することで問題は収束しひと段落ついたそうです。
これは私が沖先生から伺った一例にすぎませんが、
強迫性障害の種類にも色々あるわけです。これは背が高い人低い人、男性、女性があるのと同じような話だと思われます。

巻き込み型の強迫性障害への接し方

当事者の言いなりになってはいけません。
人間も犬と同じで、自分より弱いと感じた存在に高飛車に強く出ます。
ですので、日ごろから当事者のいうことを何でも聞くような態度は正直いただけません。
ダメなものはダメと強く主張しましょう。
もし、収集の負えない状態に陥っているのならば警察に証拠(ICレコーダーなどで音声を録音する)を確保したうえで、連絡するなどするとよいでしょう。証拠がないと警察は動きませんので証拠の確保は重要です。

巻き込み型の強迫性障害は治るのか?

沖仁宏先生の話によると巻き込み型の強迫性障害は本人の自覚さえあれば治りやすいそうです。
何故かというと、巻き込み型の強迫性障害は上で説明したように同じ強迫性障害であってもまだ、軽症であるからだそうです。
本当に重症の強迫性障害は周囲を巻き込む気力も勇気も持ち合わせていません。
昔の私には強迫性障害をカミングアウトし、それを特権に周囲を巻き込む勇気など一切ありませんでした。

(まとめ)

・巻き込み型の強迫性障害はまだ軽症
・接し方としては本人のいいなりには絶対ならない
・限界に達したり、当事者が一線を越える行動をとったら証拠を確保したうえで警察へ連絡(ある精神科医の話では耐え続けて実際に殺されてしまった親御さんも中にはいるそうです)

強迫性障害の治療について

強迫性障害の治療について


強迫性障害の治療について書きますが、今現在行われている強迫性障害に対する治療はあまり効果的なものがありません。近年、認知行動療法(通称CBT)と呼ばれる暴露療法と認知療法を併せた治療法が強迫性障害に対して有効であると叫ばれ導入されるようになってきましたが、この認知行動療法ですら、実際はあまり効果的なものではないのです。これは森田療法の劣化版と呼ぶ感覚が正しいです。

(目次)



強迫性障害の治療において、たとえば以下のものはすべて効果的なものではありません。
認知行動療法
精神分析
・力動学的精神療法
・暴露療法
催眠療法

逆に効果的な治療法は
薬物療法
森田療法
・・・です。

強迫性障害の治療の本質


森田療法は旧来の神経症、旧称強迫神経症に対する森田正馬が生み出した治療法でした。さらに上に挙げた暴露療法とかぶりますが、暴露療法は継続的持続的に行わないとなかなか脱感作(だっかんさ)は起きえず、強迫観念のリセットが難しいのです。よって、暴露療法はあまりお勧めしませんが、森田療法は少しだけは患者の方に勧めることができます。

 


強迫性障害の治療を成功させるために


対して薬物療法は、強迫性障害の治療において当然ながら非常に有効です。
今現在の精神科医心療内科医などのメンタルヘルスに携わる人々の多くは強迫性障害の本質を理解していないことが少なくありません。よく、巷で「SSRI抗うつ薬)薬を飲んでもまったくOCDは良くならなかった」という意見を耳にすることがありますが、何故かというと強迫性障害は単純に脳内のセロトニン不足によって引き起こされているわけではないからです。

ここらへんをよく理解している精神医療従事者は稀でしょう。

話は変わりますが、強迫性障害になった人は専門家に助けを求める必要があります。なぜならば、この病気は慢性疾患であり、ほったらかしにしていても改善したり、自然消滅する類のものではないからです。ほったらかしにしていて、悪化するとまではいきませんが、治るというのは非常に稀なケースであることをよく理解しないといけません。
強迫性障害とは脳の病変だからです。

強迫性障害とは脳の病気です

 

また、心理療法や精神療法で強迫性障害は治療できるものでもないことをよく理解することも重要です。結局の話、強迫性障害に限らず、多くの精神障害は遺伝的な脳内の生化学的要因によって引き起こされているのでそこに着手し治療していかなければ治療は成功に結び付きません。

そして、患者の人々自身も医者任せにするのではなく、自分でこの病気の本質を理解できるように勉強しないといけません。
2chのような匿名掲示板に自分の強迫性障害はいかに苦しいか、辛いか、理解してほしいなどと書いても2chを見ているような人はろくな人がいない傾向が強いため、辛辣に一蹴されて終わりでしょう。みんながみんな自分の強迫性障害が一番苦しいと思い込んでいるから、他の辛い誰かを思いやる気持ちなどなくなってしまっているわけです。

自分を救うのは自分しかいないという他人への依存心を捨てた姿勢がこの障害を克服するうえでとても重要な心構えになります。

強迫性障害の治療を成功にリンクするためにも、まずは患者本人が自分でこの病気についてその原因、本質を理解する必要があるのです。

 

誤った知識に騙されないようにしよう!


しかしながら、巷では間違った知識の書籍が売られ、ネット上には嘘の情報が垂れ流されています。強迫性障害インナーチャイルド(潜在意識)を書き換えないと治らないですとか・・・そのような脳科学を完全に無視した概念論が横行しています。繰り返しますが、強迫性障害とは脳の病気なので、脳の病気として治療していかないとまず治るものではないわけです。

基本的に心の病気いわゆる精神疾患というものは、心理療法、セラピーの類では治りません。ここは特に重要なので頭に入れておいてください。

 

(まとめ)

強迫性障害とは脳の病気であります。ですから、脳の化学的要因の誤りを正していく治療法を行うことがきわめて重要になります。そのためには信頼できる強迫性障害の専門家に相談することがとても重要です。私、S・Nが信頼できる専門家を知っているのでご安心ください。沖仁宏先生です。

http://blog.livedoor.jp/ocdtreatmentrokyo/

私が治ったのは沖先生のおかげなのです。東京在住であれば指導を受けてみてはいかがでしょうか?また、先生は東京に限らず日本中、世界中に欠けて指導を行っているそうです。
強迫性障害治療においても伝説的、救世主的な人だと私は思っています。